「気づいたときにやればいい」
そう思っていても、実際には気づいても動けないことのほうが多いものです。
汚れに気づいているのに、あとで、と思ってそのままになる。
これは、意志の弱さではありません。
多くの場合、原因は「置き場所」にあります。
ついで家事は、頑張って習慣化するものではなく、道具の置き場所を変えるだけで自然に始まるものです。
今回は、実際に効果があった置き方と、道具選びのコツ、そして人によって合う形が違うという話まで紹介します。

洗面台|歯磨きのついでが、掃除の習慣になる
洗面台のそばに、ウェットティッシュと小さなゴミ箱を置いています。
歯磨きのあと、目の前に濡れたシートがあれば、そのまま洗面台をサッと拭ける。ゴミ箱がすぐ横にあれば、使ったティッシュもそのまま捨てられます。
これだけで、洗面台を拭く回数は明らかに増えました。
ドライヤーのあとに落ちた髪の毛も同じです。ゴミ箱が近くにあるかどうかで、拾うか放置するかが変わります。
片付けるかどうかを決めているのは、やる気ではなく距離です。

キッチン|”気になったら拭く”を仕組み化する
キッチンでは、アルカリ電解水とアルコール消毒スプレーを手の届く場所に置いています。これがあるだけで、気になったときに掃除する回数が増えました。
特にアルコール消毒スプレーは、肉料理のあとだけに使うものではありません。小物ケースの汚れが目についたときに、キッチンペーパーでサッと拭き取れる。
この「サッとできる」が、ついで家事の一番のポイントです。手間が一段階でも増えると、人はそこでやめてしまいます。

他の場所にも、同じ仕組みは応用できる
洗面台やキッチンで効果があった考え方は、家の中のどこにでも応用できます。ポイントは、すでにやっている動作のすぐそばに道具を置くことです。
玄関
靴を脱ぐ場所の近くに除菌シートを置いておくと、 靴箱の汚れや土ぼこりに気づいたときに、そのままサッと拭けます。
リビング
ソファのそばにコロコロを置いておくと、 座ったタイミングで気になった糸くずやほこりをすぐに取れます。
トイレ
手の届く位置にトイレ用クリーナーシートを置いておくと、 使ったついでに軽く拭けます。
洗濯機まわり
洗濯槽クリーナーや排水フィルターの替えを見える場所に置いておくと、 交換のタイミングを逃しにくくなります。
仕事用のデスク
除菌シートを手元に置いておくと、 作業の合間にキーボードやデスクまわりをサッと拭けます。
共通しているのは、「わざわざ取りに行く」動作をなくすことです。すでにある動線の中に道具を差し込むだけで、意識しなくても手が動くようになります。
道具選びにも、”ブランド派”と”気分派”がある
道具選びにも、実は人によってタイプが分かれます。
ブランド派
無印良品のようなシンプルで統一感のあるデザインだと、
それだけで気分が整うタイプ。
見た目に一貫性があることが、
「使いたい」「続けたい」という気持ちにつながります。
気分派
その日の気分でキャラクターものを選んだり、
100円ショップやドラッグストアを自由に楽しむタイプ。
「これでなければ」と決めないほうが、
気軽に続けやすくなります。
どちらが正解ということはありません。
大事なのは「これでなければいけない」という正解を探すことではなく、目に入ったときに「使いたい」と思えるかどうかです。
気に入っているデザインの道具は、それだけで手に取るハードルが下がります。自分がブランド派か気分派か、一度考えてみると、道具選びに迷う時間そのものが減ります。
置き方には、”分散派”と”集約派”がある
ここまで、道具をあちこちに分散して置く方法を紹介してきました。
ただ、これは誰にでも合うわけではありません。
分散派
目に入った瞬間に手が動くタイプ。
掃除道具を使う場所の近くに置いておくほうが、
「取りに行く」という一手間がなくなり、
自然と続けやすくなります。
集約派
モノが視界のあちこちに置かれていると、
それ自体が気になってしまうタイプ。
掃除道具は一か所にまとめておき、
掃除をするときだけ取りに行くほうが、
心地よく感じられます。
どちらが正しいということはありません。
自分が「モノが目に入ること」にストレスを感じるタイプか、「取りに行く手間」にストレスを感じるタイプか、そこを見極めることが、ついで家事を無理なく続けるコツです。

置き場所を変えるだけで、家事は増やさなくていい
ついで家事のコツは、新しい習慣を頑張って身につけることではありません。
今すでにやっている動作(歯磨き、料理、玄関で靴を脱ぐ、デスクで作業する)のすぐそばに、必要な道具を一つだけ置いておくこと。それだけで、意識しなくても手が動くようになります。
道具は、ブランドにこだわらず、そのときの気分で選んでいい。
置き方も、分散させるか集約させるか、自分に合うほうを選んでいい。
ついで家事は「頑張って続けるもの」ではなく、「気づいたら終わっているもの」であることが理想です。
何日も前から気になっているのに、なかなか掃除できていない場所はありませんか。
そこが、ついで家事を始める一番おすすめの場所です。
その場所に、道具を一つだけ置いてみる。
それだけで、「あとでやろう」が「今やろう」に変わるかもしれません。

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