毛玉の正しい取り方と予防のコツ|毛玉ができにくい素材の選び方も紹介

毛玉の取り方と予防のコツを紹介する記事のアイキャッチ画像(毛玉取り器、ブラシ、毛糸、ニットと木製ボードの背景)
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お気に入りの服や、毎日くつろぐソファー。
気づけば毛玉がびっしり……そんな経験はありませんか?

「まだ着られるけど、生活感が出て印象が一気に落ちちゃう…」
そう思って処分してしまう前に、ちょっとだけケアを見直してみましょう。

トトピカ

この記事でわかること
・毛玉ができる原因
・生地を傷めない正しい取り方
・今日からできる予防のコツ

実際に私が試して「こんなに変わるの?」と感動した、ソファーカバーのビフォーアフター も紹介します。ぜひ、あなたの暮らしのケアにも役立ててみてくださいね。

目次

毛玉はなぜできるの?原因を知れば対処がラクになる

服に毛玉ができる原因を知るために、デスクで作業しているイメージ


原因を知ることで、無駄な毛玉の発生を抑えることができます。まずは、毛玉ができる仕組みを詳しく見ていきましょう。

摩擦が毛玉を生むいちばんの原因

毛玉のいちばんの原因といえば 「摩擦」。
あなたも「それだ!」と心当たりが浮かぶのではないでしょうか。

服同士がすれたり、座ったり、カバンがこすれたりするたびに、表面の細い繊維が少しずつ引き出されて絡まり、やがて毛玉になります。

特に毛玉ができやすいのはこんな部分
脇まわり
腕の内側や袖
カバンが当たる腰まわりの生地
ソファーの座面やひじ掛け

素材の特性

毛玉は、素材の性質によってもできやすさが大きく変わります。
特に 化学繊維(ポリエステル・アクリルなど) は強度が高く、絡まった繊維が切れずにそのまま丸まりやすいため、毛玉が目立ちやすい素材です。

一方で、ウールやコットンなど天然繊維は、摩擦で毛玉はできても繊維が切れやすく、比較的目立ちにくい場合もあります。

毛玉ができやすい代表的な素材
ポリエステル
アクリル
レーヨン混のニット
起毛感のある柔らかい生地

ふんわりした洋服や、肌ざわりの良いニットほど摩擦の影響を受けやすく、毛玉ができやすい傾向にあります。

洗濯方法や乾燥方法で毛玉が増える理由

着ていないのに毛玉ができた」という場合は、洗濯中の摩擦が原因かもしれません。 洗濯機の中で衣類同士が揉みくちゃにされたり、脱水時の強い回転で擦れ合ったりすることで、生地表面が傷んでしまいます。また、静電気も繊維を毛羽立たせる要因の一つです。

毛玉ができたらどうする?正しい取り方と道具の選び方

大切な服を美しく保つために、毛玉の正しい取り方を紹介するイメージ

できてしまった毛玉を、指でちぎっていませんか?それは絶対にNGです。繊維が引っ張られて新たな毛羽立ちが生まれ、さらに大きな毛玉の原因になります。 正しい道具を使って、優しく取り除きましょう。

電動毛玉クリーナー(一般的で仕上がりがきれい)

一番のおすすめは、やはり「電動毛玉クリーナー」です。 広範囲を一気にきれいにできる上、内刃が直接生地に当たりにくい構造になっているため、失敗が少ないのが特徴です。コードレスタイプなら、気づいたときにサッと使えて便利です。

毛玉取りブラシ(デリケート素材向け)

カシミヤやアンゴラなど、繊細な高級素材には「毛玉取りブラシ」がおすすめです。 繊維の方向を整えながら毛玉だけを絡め取るので、生地の風合いを保ちながらケアできます。少しコツがいりますが、ブラッシング効果で服が長持ちします。

カミソリでの応急処置(失敗しないコツ)

専用の道具がない時の裏技として「T字カミソリ」を使う方法があります。 生地を平らな場所に広げ、優しく表面を撫でるように滑らせます。ただし、力を入れると生地を切ってしまうリスクが高いため、あくまで応急処置と考えましょう。縫い目付近は特に注意が必要です。

テープ類で表面を整える(仕上げ向き)

ガムテープやコロコロは、毛玉そのものを取る力は弱いです。 これらは、ブラシやカミソリで取った「浮いている毛玉」を除去する仕上げとして使うのが正解。無理に粘着力で取ろうとすると、逆に繊維を毛羽立たせてしまいます。

大切なお洋服はクリーニング店に相談

「自分でやって穴を開けるのが怖い…」という大切なブランド服や、カシミヤなどのデリケートな素材は、無理せずプロに頼るのも正解です。

多くのクリーニング店では、通常のクリーニング工程で簡易的な毛玉取りをしてくれます。また、頑固な毛玉には専用の「毛玉取りオプション」を用意しているお店も。 自分で失敗するリスクを避けるために、季節の変わり目のクリーニングついでに相談してみましょう。

毛玉クリーナーの使い方とビフォーアフター

実際の手順

平らな場所に広げる:アイロン台やテーブルの上に服を置きます。

シワを伸ばす:シワが寄ったまま刃を当てると、生地を巻き込んで穴が開く原因になります。

優しく円を描くように:クリ―ナーを軽く当て、くるくると小さな円を描くように動かします。

押し付けすぎると生地を傷める理由
「根こそぎ取りたい!」と思って強く押し付けるのは危険です。 ガードの穴から生地が深く入り込みすぎて、必要な繊維までカットしてしまい、生地が薄くなったり穴が開いたりします。「撫でるように」が鉄則です。

ソファーカバーで使ってみたビフォーアフター

実は、布製のソファーの毛玉にずっと悩んでいたんです。そこで電動クリーナーを使ってみました。 座面を撫でるだけで「ジョリジョリ…」という小気味いい音が! 結果は一目瞭然。 ザラザラして古びて見えたソファーが、買った当時のようになめらかな手触りに戻りました。見た目の清潔感が段違いになり、部屋全体が明るくなった気がします。

毛玉クリーナーの選び方

電動タイプ:パワフル、短時間でキレイにできる
充電式・コードレス:場所を選ばず使えて便利
生地にやさしい設計:刃の調整機能があると安心

子どもでもできる

毛玉を防ぐ方法【今日からできる予防策】

毛玉は、できてしまってから取るよりも、
「できにくくする習慣」を知っておくことがいちばんの近道です。
毎日の洗濯や収納を少し見直すだけでも、毛玉の発生はぐっと減らせます。

洗濯ネット+裏返しで摩擦を減らす

毛玉対策でまず取り入れたいのが、
洗濯前に「裏返して、洗濯ネットに入れる」こと。

衣類の表面は、洗濯中にほかの服とこすれ合うことで毛羽立ちやすくなります。
裏返してネットに入れることで、
生地同士の摩擦を減らし、毛玉の原因を防ぐことができます。

特におすすめなのは、
ニットやカットソー
部屋着やパジャマ
よく着るお気に入りの服

「ちょっと手間かな?」と思うかもしれませんが、このひと手間で服の印象が長持ちします。

柔軟剤や洗剤の選び方

毛玉が気になる服は、
洗剤や柔軟剤の選び方も意外と大切です。

洗浄力が強すぎる洗剤は、
繊維を傷めて毛羽立ちやすくなることがあります。
できれば、衣類にやさしいタイプの洗剤を選ぶと安心です。

柔軟剤には、
繊維同士のすべりをよくして摩擦を減らす働きがあります。
使いすぎには注意しつつ、適量を守って使うのがおすすめです。

干し方・収納で気をつけたいこと

洗濯後の扱い方も、毛玉予防には重要なポイントです。

干すとき
収納時
  • ニット類はハンガー干しを避ける
  • 平干しや二つ折りで干す
  • ぎゅうぎゅうに詰め込まない
  • 表面同士がこすれにくいように畳む

「洗う・干す・しまう」
この3つを少し意識するだけで、毛玉はできにくくなります。

毛玉ができない素材の選び方

毛玉を予防したいなら、まずは「どんな素材が毛玉になりやすいか・なりにくいか」を知ることが大切です。
服やインテリアを選ぶときに、タグを見るだけで“毛玉リスク”がわかるようになります。

天然素材は毛玉ができにくいものが多い

毛玉ができにくい代表素材
シルク … 表面がなめらかで絡まりにくい。
リネン(麻) … さらっとして摩擦に強い

リネン(麻)素材は表面がさらっとしており、摩擦に強く毛玉ができにくい繊維

コットン(綿) … 繊維が強く、丸まりにくい

コットン(綿)素材は繊維が強く、表面が滑らかで毛玉ができにくい代表的な天然素材

ウール…中程度に毛玉ができるが、目立ちにくい

ウール素材の衣類にできた毛玉の例。天然繊維でも摩擦によって毛玉が発生することがある
毛玉ができにくい天然素材
リネン(麻)
かなりできにくい
シルク
かなりできにくい
コットン(綿)
できにくい
ウール
できにくい

天然素材は表面が滑らかで繊維が絡まりにくく、毛玉ができにくいのが特徴です。

シルクは毛玉はできにくいが、摩擦に弱く劣化が早い素材です。
つまり、”毛玉ができない=丈夫”ではないので、取り扱いに注意しましょう。

普段使いの服から寝具、ソファーカバーまで、天然素材を選ぶと毛玉の悩みが減ります。

毛玉ができやすい素材

毛玉の悩みが多いのが、化学繊維や混紡(素材の組み合わせ) です。

● アクリル

非常に毛玉ができやすい素材。
強い繊維同士が絡み合って丸まりやすく、短期間で毛玉が増えやすい傾向があります。

● レーヨン混ニット

柔らかいけれど繊維が絡まりやすい素材です。
なめらかで気持ちよい肌ざわりが魅力ですが、摩擦に弱く毛玉が増えやすいのが悩みどころ。

● 化学繊維 × 化学繊維の混紡

アクリル×ポリエステル、レーヨン×ポリエステルなど、
“どちらも毛玉ができやすい組み合わせ” は要注意です。
デザインが良くても、長く着たい服にはあまり向きません。

毛玉ができやすい化学繊維
アクリル
かなりできやすい
ポリエステル
できやすい
レーヨン混ニット
できやすい

買う前に“ここだけ”チェックすると失敗しない

服を買うときに、ここをチェックするだけで毛玉のトラブルをかなり減らせます。

① 素材表示(タグ)を見る
混紡率が高いほど毛玉リスクも上がります。
アクリル・レーヨンが多い服は注意。

② 触ったときの質感
ふわふわ・起毛素材・柔らかすぎる生地は毛玉ができやすい傾向があります。

③ 表面の滑らかさ
ツルっとしている生地、ハリのある生地ほど毛玉ができにくいです。

④ よく使うシーンを想像する
・通勤バッグが当たる位置
・よく座るソファーの擦れる部分
など、“摩擦が起きやすい場所” を考えて選ぶのも大事です。

→ 好きで買う場合は「毛玉ケア前提」で買うと後悔しない。

毛玉は正しい知識があれば怖くない


毛玉ができるとテンションが下がりますが、正しいケアを知っていれば恐れることはありません。

原因:主な原因は「摩擦」。静電気や洗濯ダメージも防ごう。

対処:手でちぎらず、電動クリーナーやブラシを使う。

予防:裏返し洗濯&ネット使用が基本。

素材選び:混紡素材やアクリルは要注意。

これからの季節、毛玉ケアをマスターして、お気に入りのアイテムを長くきれいに楽しみましょう!

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この記事を書いた人

こんにちは、ピネです。
家事や育児に追われる日々の中で、少しでもラクに快適に過ごせるように工夫しています。本を読むことも好きで、心地よい暮らしのヒントを探しながら日々過ごしています。
どうぞゆっくり読んでいってくださいね。

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